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CHICAGO-TOHOKU QUANTUM ALLIANCEシンポジウム「量子技術イノベーションとス タートアップ創出に向けて」を開催しました。
【概要】
シカゴ大学と東北大学は、2月14日(水)に『CHICAGO-TOHOKU QUANTUM ALLIANCE
シンポジウム「量子技術イノベーションとスタートアップ創出に向けて」』を東京ミッド
タウン日比谷6F「BASE Q」において開催しました。
本シンポジウムは、アメリカ大使館、内閣府、量子技術による新産業創出協議会(Q-
STAR)、量子科学技術研究開発機構(QST)による後援、慶応義塾大学による協力のもと
行われました。
シカゴ大学と東北大学は、これまでも量子分野における共同研究を長年してきた歴史があ
り、昨年6月には、「CHICAGO-TOHOKU QUANTUM ALLIANCE」を共同で立ち上げ、量
子分野における両大学の取組みを更に加速化することにしました。
本シンポジウムは、両大学の取組みの一環として、産学官で連携して量子技術を社会実装
し、量子分野のスタートアップの創出を促進するために開かれました。
まず、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局審議官川上大輔氏より、日本における
量子戦略やスタートアップ振興に関する取組について基調講演をいただきました。
それに続いて、シカゴ大学教授デイビット・ウォシュロム氏をはじめとしたシカゴ大学の
量子分野のキーパーソンによる講演が行われました。
シカゴ大学は、量子スタートアップの支援に特化した米国初のアクセラレータープログラ
ム「Duality」を有し、産業界や政府とのつながりが深いなど、世界をリードする量子技術
のイノベーションとスタートアップ・エコシステム形成の最新事情が紹介されました。
さらに続いて、東北大学や慶應義塾大学の教員による講演が行われました。
その中で、東北大学大学院情報科学研究科教授大関真之氏による講演では、同氏が関与す
る東北大学発量子スタートアップ創出と育成の具体的事例をもとに、量子アニーリングの
応用範囲がいかに広いかについての発表がありました。
その後、「Identifying and Bridging the Gap: Toward Co-Creating the Quantum Startup
Ecosystem」と題してパネルディスカッションが行われ、①量子スタートアップ・エコシ
ステムにおいて米国と日本の間にどのようなギャップがあるか、②そのギャップをつなぐ
ため、日米の両大学はどのような連携をしていくべきか、についてディスカッションが行
われました。
当日は、スタートアップや量子分野に関係する100名を超える方々にご参加いただき、盛
会のうちに終了しました。今後、政府及び産業界のご支援を受け、両大学の量子スタート
アップにおける共創と社会実装が期待されます。